“犬村 小六” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:犬村 小六 (7 件 / 1 ページ)

とある飛空士への恋歌2

 

―なんて自由なんだろう。クレアの胸は喜びに満ちあふれていた。青空の下、ひとりで自転車をこぎ、カドケス高等学校飛空科の入学式へ向かう。たったそれだけのことがたまらなくうれしい。そして今日は「彼」に逢える…。空の果てを目指し旅立った空飛ぶ島イスラで、カルエルたちの新生活がはじまった。各国から選抜された個性的なクラスメイトたちと、彼らとの和気藹々な寮生活。そして飛空訓練。意を決し、クレアにペアを申し出たカルエルだったが―。希望と不安の狭間でゆれるふたつの鼓動。回り出す運命の歯車。待望の続刊。 (「BOOK」データベースより

個人的お気に入り度数

革命により何もかもを亡くした元皇子・カルエルが、革命の旗印とされた少女ニナ・ヴェントへの憎しみを胸にいだいて「空の果て」を目指す浮遊島・イスラに乗り込み、同年代の少年少女達と学園生活を送ることになるシリーズ第二弾。

いよいよイスラでの生活が始まったのですが、イスラ生活第一日目にクレアと運命の出会いをしてしまったカルエルのはしゃぎっぷりが可愛くてたまらない!!幼馴染・アリーの複雑な心境も知らんで一人舞い上がるカルエルの姿が大変微笑ましい。その後も彼女に良いところを見せようと舞い上がったり、必死にそのヘタレっぷりを隠そうとする姿にとてもニヤニヤします。

一方、そんなカルエルから熱い想いを向けられるクレアですが、彼女が「ニナ・ヴェント」として生きなければいけなかった理由や彼女の葛藤が明かされて、ますます今後の展開が楽しみになってくる。クレアは薄々カルエルの正体に気づきつつあるわけですが、全く気付いてないで浮かれ上がっているカルエルが彼女の正体に気づいた時がどうなるか……その時が楽しみのような、怖いような。砂吐き上等なドキドキ学園生活の裏で、次巻以降への伏線が着々と張られていく感じにドキドキしました。

3巻はまた大きく物語が動きそうなので、今後の展開も楽しみです。最後に出てきたあの国って、「追憶」の……だっけ?
それはそうと、アリーの料理が食べたくて仕方ありません。アリーメン食べたいよアリーメン。


とある飛空士への恋歌

 

バレステロス皇国の王子・カールはある日突然起こった「風の革命」により両親とすべてを失った。母とかわした最期の約束を果たすためにカルエルと名乗り、飛空士を目指す彼はとある事情から、「空の果て」を目指す浮遊島・イスラに乗り込む事に。イスラ管区長であり「風の革命」の旗印であった少女ニナ・ヴェントに深い憎しみを抱くカルエルだが…

個人的お気に入り度数

ラノベ感想サイト界に絶賛の嵐が吹き荒れた前作「とある飛空士への追憶」の一応続編(?)。といっても舞台やキャラクターが完全一新されてまったく別の物語となっています。今回はカルエルとニナを巡る物語の序章。

「追憶」が正直あまりツボにこなかったので、続編はスルーかなあ…と思っていたのですが、すでに読み終わった平和さんが「「『追憶』の続編かよ・・・」とか思って恋歌スルーしようとしてる人がいたら、なんとか考えを変えて読んでみて欲しい」とか言ってたのでとりあえず手を出してみたら……どうしようこれ面白いまじ面白い。

「追憶」では思春期の少年が持つ、女の子や空への崇拝に近い憧れとか騎士願望とか自己犠牲精神とか戦闘機とか超カッコイー!みたいなそういうのがいっぱい詰まってて、まあ面白い事は面白かったのですが女の立場からするといまいちノリきれないなあというか、周囲の異様な高評価とかも合わせて釈然としない何かがあったんですけど、今回は空戦シーンも少ないし、キャラクターも感情移入しやすいし…で「追憶」を読んだ際に感じたモニョモニョ感は殆どなくなってました。

何よりも、キャラクターが非常に魅力的。元皇子様で現庶民だけど皇子としての誇りを忘れられなくて貴族へのコンプレックス満載なヘタレマザコンツンデレナルシストな主人公・カルエル、家族想いな二人の義姉に義父、ツンデレ全開で主人公の事が大好き(笑)な義妹アリエル、そして謎のドジっ娘クレア…と、イキイキと動くキャラクター達の動きから始終目が離せませんでした。特にナルシストなカルエルが飛行機の運転をトチってパニックする場面では思わずニヤニヤが止まらなかったり。この様子だと次巻以降、義姉と義父の出番が殆どなくなりそうなのがちょっと残念なのですが、カルとアリー、クレアが三角関係を繰り広げてくれるだろうとか妄想するともう次巻以降への期待が止まりません。

これは確かに1巻読んでスルーする予定だった人もぜひ読むべき。
とりあえず2巻まで読んで続きを読むか判断しても遅くはないかと…超オススメ!


とある飛空士への追憶

[著]犬村 小六 [絵]森沢 晴行

戦争状態にある帝政天ツ上とレヴァーム皇国。敵地の中に取り残されたレヴァーム皇国領の離れ小島サン・マルティリアで傭兵として飛行士をしている狩野シャルルは操縦の腕を見込まれ、とある使命を授かる事に。それはサン・マルティリアからレヴァーム皇国までの一万二千キロを、次期皇妃を乗せて単機敵中翔破せよという無茶苦茶なものだった…!様々な葛藤はあったものの、思うところもあってその任務を引き受けたシャルルだが…
   個人的お気に入り度数
ラノベ感想サイト関係に絶賛の嵐を巻き起こしたのみならず、最早ラノベじゃないよな某大手マンガレビューサイトさんまで絶賛な一作。絶世の美貌を持つが人形のような次期皇妃と戦争中の二つの国家の血を引いてしまったがために差別的な扱いを受けている飛行士の二人が織り成す恋と空の物語です。(決して「と」を抜いてはいけません!)

…うーむ、前評判から色々と期待しすぎたのか、手放しで絶賛するほど面白いとは思えなかったかも。シャルルとファナの甘酸っぱい恋物語としては非常に面白かったのですが、そちらがストレートに楽しい分世界観設定や空中でのドッグファイトの描写がちょっと重く感じてしまって、イマイチのめり込めない部分がありました。これは完璧に自分の感覚の問題だと思うのですが、時々どうしようもなく、戦闘描写が楽しめない作品があるんです…。というか、こういう戦闘描写は、この種の「男性的」な感覚を持ち合わせてないときついんじゃないかと思う。オラ、飛行機がどんなに張り切ってアクロバティックしようがミサイルぶっぱなそうが、至近距離のドッグファイトやらかそうがちっとも胸が熱くならないんだ……

ただ、シャルルとファナの甘酸っぱいやりとりはとても良かった。朝のドキドキハプニングとかピントのズレたやりとりから始まって、少しずつ二人が心を通わせていく過程が見ていてとても微笑ましい。束縛されるばかりの毎日のお陰で感情を切り離す事を覚えてしまったファナが少しずつ生き生きとしてくる姿に嬉しくなったり、だんだんお互いに恋心を覚えていく姿にニヤニヤしたり。そして少しずつ近づいてくる別れを今までの経験から自覚しているシャルルと、なんとかなるだろうと楽観的なファナの感覚の違いがどうしようもなく哀しく思えたり。

一万二千キロの旅路を乗り越えて、大きな成長を遂げたファナがとてもかっこいい、クライマックスでのやり取りも良かったけど、何よりも後日談となる「終章」が好きです。二人のその後を敢えて描かず、後を濁した終わり方なのですがその終わり方をこんなに美しく感じられるとは。序盤中盤ちょっと辛いなあと感じる部分もあったのですが、この終わりを見るためだけに読んでも悔いはなかったなあと思える、綺麗な終わり方でした。


レヴィアタンの恋人

[著]犬村 小六 [絵]赤星 健次

世界的なウィルス汚染により、99%の人類が死滅してしまった。それから半世紀ほどが経ち、ウィルスの汚染により遺伝子が超常的な進化を遂げた“特新種”と呼ばれる人種が現れる。呼吸器系の“特新種”で、気を操る事が出来る少女・久坂ユーキはその能力をもって調布付近にある集落を守っていたが、あるとき鉄橋の上で、特新種である少年と出会い…
 

遂に手を出しましたよ初GAGAGA。

「いつも感想中」さんのレビューを見て心惹かれて購入してみました。ものすごい血みどろという噂を聞きつけ久しぶりに「血みどろ大好き☆」な血が騒いだのですが、そこまで血みどろ?という印象も受けなかったですねー。個人的三大グロライトノベルと認定している「Missing」「ダブルブリッド」「インフィニティ・ゼロ」には遠く及ばなかったです。(特に前者2つとは比べるのが可哀想な気もするが…)

確かに内臓がべろーんとか普通に出るし、キャラクターもガッツリ死んでいくのですが、あまりにもサラっと内臓が飛び出したりするので生理的嫌悪感は全く感じなかったと言うかー…グロい描写は多いはずなのにドロドロというより、妙にサラっとしてますね。でもこれ読みながら昼飯食ってたとか流石に言えねえよな、言えねえよ。

むしろこの小説はどちらかと言うとユーキ&タマのラブコメ具合が明らかに肝。二人とも中々本心を見せてくれないのですが、時々チラリと覗かせるお互い惹かれ合ってる部分がとっても美味しいです。というか二人とも見事なツンデレですね!ユーキちゃんは完全なテンプレ通りのツンデレなのですが、虐待されてる事に散々文句をいいながら、ユーキがしおらしい態度になったとたんに「気持ち悪いからやめろ、いつもみたいに見下せ」とか言い出すタマ君が実は中々良いツンデレだったりします。

ユーキとタマ以外にも、調布新町の仲間達にしても過去編に登場する“彼女”にしても、なんというか凄く心根のまっすぐなキャラが多くて、こういう荒廃した近未来の話にしては凄く爽やかな読後感に浸れたのが印象的でした。特に岩佐木のキャラが凄くお気に入り。敵になるか味方になるかは微妙そうなキャラだけどぜひとも今後も活躍して欲しいものです。

色々と期待していた方向とは違ったけど(笑)凄く正統派に楽しめた作品でした。
続編が出るなら絶対買います!


…しかし、1つだけ気になったのが挿絵…
なんというか、表紙に惹かれて買ったのもひとつあるのですが、なんというか挿絵がキャラアップばかりで面白くなくてがっかりです。アクションが多い話なんだし、絵で補完したいシーンが結構あったので残念。あと、主人公の「タマ」のグラフィックがどうしても文章を読んで想像した私の脳内グラフィックと挿絵が全く一致しなくて、凄く困りました。嫌いな絵じゃないんだけど…うーん。


今月のまとめと読了記録[2010年4月分]

4月に読んだ本は5冊でした。再読含むと7冊。
すっかりラノベを定期的に読む癖そのものが抜けかけているというこの事実だよ……

あと、初読当初色々アレな感想を書いてしまっていた「扉の外」を再読してました。
当時は消化不良な部分やキャラクターに感情移入できない部分などが酷く気になってしまってかなり苦手に思えたのだけど、再読してみるととても面白い。しかしやっぱり3巻の終わり方は尻切れトンボの打ち切り臭が酷いので4巻が出ないものか……。

なお、すっかりご無沙汰している「今月のアクセスの多かった感想」ですがまさかのょぅι゛ょひめぱら無双でした。今月読んだ新刊は確かに「ひめぱら」「ミロク」「彩雲国」の三択だったのであれなのですが、想定外すぎる……。

2010年4月の読了記録

再読・マンガを含め全25冊。
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1月に読んだ本と同人関連のお知らせ

1月、ラノベ4冊しか読んでない!!!!!
今月は本当に、壮絶な勢いで本を読みませんでした。年末に出た文学少女がまだ読み終わっていないような体たらく。特にこれといって超お勧めしたい!という本もなかったので、今月のオススメやらなにやらは一回お休みとさせていただきます。敢えて言うと俺妹5がなかなか面白かったです。

あと毎月やっていた「人気のあった記事」もある意味面白みがないのでやめておきます。

とある日の当ブログのアクセス解析
色々な意味で、相変わらずバカテスに対して歪みなかった。

同人関係のお知らせ

冬コミから1カ月ほど経って超今さらですが、冬コミで発行したバカテス本2冊を
とらのあなさんで扱って戴けることになりました!

来週にはサンクリもありますので、サンクリ2日目(違)とか、とらのあなさんでは今バカテス本特集してるみたいなので、他のサークルさんのバカテス本のついでにでもぜひどうぞ。

↓下記のURLから商品ページに飛びます。
 ●バカのおと バカとテストの再録本
https://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/21/21/040010212146.html
 ●とある性別への戯歌
https://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/21/21/040010212145.html


2010年1月の読了記録

今月から読書メーターの抽出に切り替えてみました。MM最近全く使ってない……
ラノベを抜き出せないので冊数が増えてしまうのが最大の欠点ですが……まあいいや。

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今からでも書ける!?読書感想文にお薦めしたい10冊のライトノベル

さてさて、夏休みも残り1週間となりました。
夏休みの宿題に追われる学生さんも多いと存じますが、いかがお過ごしでしょうか。
昨今では読書感想文のコピペが社会問題になったりしているようですが、
当ブログにも「(作品名) 読書感想文」で検索された方が少数ながらおられます。

うちのブログでの、栄えある読書感想文検索数第1位は「ミミズクと夜の王」です。無難な選択ですね。
そして、第二位は「終わりのクロニクル」でした。本気ですか。
あの分厚いシリーズを読んだことにしようとする根性はある意味立派ですが
先生がうっかり内容を知っていた場合、色々と気まずい思いをすることになりそうです。

というわけで、当サイト的にお勧めな読書感想文にお薦めな10冊のライトノベルをご紹介。
せっかくなので残りの5日弱、素敵な読書体験してみませんか?
(え?宿題忙しくてそんな暇ない?それはごもっともで……)

【ご利用上の注意】
・中学・高校生向けです。小学生にはあまりお勧めできません。
・基本的に1冊完結物を取り上げていますが一部シリーズものがあります。
・感想のコピペはしないで、とりあえず読んでみましょう。どれもすごく面白いよ!
(つかコピペするくらいなら真面目な文学で感想文を書くべきではないかと思う…)
先生から題材について文句を言われても、当方は一切責任を負いません。


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